歳時記|11月 霜月(しもつき)

小雪

我社の店舗の前にある大ケヤキの木がすっかり落葉して寒そうです。この三河の平野部でも楓や銀杏が紅や黄色に色づき散って、地面をも紅葉に染めていました。今年の大豆畑は台風21号で無惨に葉が落ちて早々に立ち枯れになっています。あちらこちらで冬枯れの景色になっていく風景は、寂寞の哀愁を感じます。いよいよ木枯らしの季節が到来ですね。

私たちの大豆の産地のひとつの北海道では、もう根雪が降りました。根雪というのは来年春雪解けまで溶けない雪です。秋蒔きの小麦は冬の間、この根雪に抱かれて越冬します。時に災害を招く雪も違う目線で見れば必要なものです。日本人が大切にしてきた自然の叡智を自己都合でねじ曲げないような価値感が大切です。

寒さをネガティブに考えずに、逆に楽しむなら、やっぱり食事でしょう。今年もあったかくて美味しいお鍋で温故知新が出来ますように。

柚子の季節です

私が子供時分に全くなじみの無かった柑橘系が柚子です。初めての出会いは、三十年ほど前、義兄が土佐出身で馬路村の「ごっくん柚子ドリンク」と「柚子ポン酢」を頂いた時です。

当時、我が家にポン酢という概念が無く、その頂いたポン酢で家族そろって水炊きをして食べた時、酸っぱい味に顔を見合わせた思い出があります。その後、義兄の高知の家でさわち料理の木酢(高知独得の柚子を絞った果汁を発酵させた酢)で作ったさば寿司の旨かった事は今でも忘れません。そして土佐鶴と司牡丹を冷酒で高知流の献杯と返杯で何十回か杯が回った後の記憶はありません。

後に柚子との出会いは、大豆の仕入で訪れた大分県院内町のJAでまだ若い青柚子から柚子こしょうを作るのを見た時です。聞くと味噌汁、鍋、冷やっことなんにでも入れるとの事でしたが、この辛さにびっくりしました。今でこそ、鍋に柚子豆腐、柚子こしょう、柚子ポン酢、焼酎に柚子の果汁と大活躍。入浴剤も柚子と大活躍です。あと、柚子シャーベットも好きです。