立秋にすすめる季節の食材 ― 茗荷(みょうが)―
まだ日中は蒸し暑いですが、八月七日から暦の上では秋。わたしたち日本人は季節の移ろいを敏感に感じとり、その季節の旬の食材をいただきながら過ごしています。
立秋に旬を迎えるもののひとつに茗荷(みょうが)があります。中国の一部地域で漢方薬として利用されているそうですが、日本だけが食べる野菜だそうです。
シャキシャキとして独特な香りが美味しい茗荷ですが、あの香りが、子どもの頃には何とも食べ辛いものでした。珈琲や山葵と同じように、年を重ね大人になってからは美味しいと感じられるようになりました。
この茗荷の香りには、ヒノキと同じアルファーピネンという成分が含まれ、気持ちをリラックスさせたり、集中力をあげたりする効果があるそうです。また、解熱、咳止め、食欲不振、胃腸炎、口内炎、むくみなどを改善することが知られ、疲れが出やすいこの時期にぴったり。
現代ではハウス栽培で季節関係なく、いつでも好きな物を食べられますが、旬の食材には、その時期に必要な栄養価がつまっているので、積極的に食べたいところ。薬味だけでなく、浅漬けもオススメ。今という季節を味わいましょう。
旬の野菜 保存方法
最近では家庭菜園で育てやすい夏野菜を育てている人もたくさんいます。きゅうりやとまとなど、たくさん収穫出来たり、いただきものの野菜もこの暑さでは早く痛んでしまいます。
野菜はカットされた切り口からエチレンが出て、周りの野菜も腐りやすくさせてしまいます。それぞれの野菜の育った環境、特徴を知り、ラップやビニール袋に入れて、きちんと冷蔵庫保存すれば、新鮮な美味しさそのままに食べることができます。自然の恵みに感謝することは忘れずに。
とまと
赤いものはラップか袋に入れ、青いものは少し熟成させてから冷蔵庫へ。生食で食べきれないものは水洗いして拭き取り冷凍保存も可。
きゅうり
熱にも水にも弱い野菜なのでラップをして立てて冷蔵保存をしましょう。冷し過ぎは栄養価が落ちるので、5日を目安として保管をします。